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「ヘタクソなのになぁ(笑)」三兄弟の末っ子・セッター深津英臣が明かす“パリ五輪に選ばれた兄貴”への本音「でも、セッターは技術だけじゃない」
posted2024/08/01 17:05
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Hideomi Fukatsu
7月31日、パリ五輪予選ラウンド・アルゼンチン戦で大会初勝利をあげたバレーボール男子日本代表。中心にいたのは、チームの生命線とも言われるセッター関田誠大(30歳)だった。本稿では、関田とセカンドセッター深津旭弘(37歳)の2人と縁深い人物にインタビューを実施。それぞれの役割や強みを知れば、バレーボールがいっそう面白くなる。第3回は、深津三兄弟の末っ子・深津英臣(34歳)の証言です。〈NumberWebインタビュー全3回〉
男女バレー日本代表の試合中、事あるごとに実況が口にするのが気になった。
「今大会は“夫婦”や“兄妹”でメダル獲得を目指す選手がいます!」
前者は西田有志と古賀紗理那を指し、後者は石川祐希と石川真佑を示す。確かに間違ってはいないが、いやいや、もっと身近に兄弟がいるでしょ、と突っ込みたくなる。
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男子バレー日本代表セッターの深津旭弘と、男子代表でコーチを務める深津貴之だ。年齢は旭弘が1つ上、2015年に現役を引退した貴之はウルフドッグス名古屋でコーチとして経験を重ね、東京五輪後の2022年から日本代表のコーチに名を連ねた。
兄弟。しかも兄が選手で弟がコーチという図式も珍しいが、彼らにはもう一人、現役選手の弟がいる。
深津英臣。三兄弟の末っ子で、旭弘の3歳下にあたる。2013年から2021年まで日本代表に選出された選手だ。多くの国際試合に出場し、2016年のリオデジャネイロ五輪予選では正セッターも務めた。新シーズンからパナソニックパンサーズ(今季から大阪ブルテオン)からウルフドックス名古屋に活躍の場所を移した。
自身が目指した、いや過去形ではなく今も目指す五輪に、兄が出場する。
「いろいろな見方がありますよね。家族としてはすごく嬉しい。それは旭弘だけでなく次男に対してもそうですけど、でもやっぱり、いいなぁ、うらやましいなぁ、俺も行きたいな、とも思いますね」