青学大の逆転劇に「自分が4区なら…」駒澤大唯一の区間賞、1区・篠原倖太朗は“歯がゆさ”を口にした…新主将は「もう一度、3冠に挑戦する」

「（区間タイム）歴代2位じゃ意味ないんで、1番を取りたかったです」

　1区終了後、駒澤大・篠原倖太朗（3年）の言葉だ。

駒澤大は、負けちゃダメです

　彼の発言は、いつもエッジが利いていて気持ちがいいが、今回もそう言うだけの走りを見せた。2年連続3冠達成がかかった箱根駅伝、篠原は最大のライバルである青学大に35秒の差をつけ、トップで2区の鈴木芽吹（4年）に襷を渡した。

優勝への第一歩のように3年生エースから4年生エースに襷が渡った1区　©Shunsuke Mizukami

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　3本柱のひとりとして、自分の役割を果たしたが、その後、3区で逆転され、駒澤大はトップの青学大と2分38秒差の往路2位になった。

「駒澤大は、負けちゃダメです。明日（復路）は絶対に巻き返してくれると信じています」

強気の篠原、個人での優勝も「普通っちゃ普通」

　この言葉にあるように篠原はいつも勝負にこだわり、強気の姿勢を崩さない。昨年3月、学生ハーフで優勝した時も「当然」という表情だった。

「基本的にレースは外さないですね。だから勝つのも普通っちゃ普通です。大事にしているのはスタートラインに立つまでのプロセスと気持ち。その時に勝とうと思わないと勝てないんで、常に絶対に勝つという気持ちで立ちます。そこで不安をなくすために練習はしっかりやるようにしています」

　駅伝シーズンに入ると、自分が主役とばかり、こう抱負を語った。

「前回の箱根は、自分としてはある程度、走りをまとめたと思っているんですけど、3区2位で反響とかまったくなかったです。これまで裏で支えるような走りだったので、今年の駅伝は自分がエースという自覚をもって、大目立ちしていこうと思います」

駒澤大で走る以上、どんな選手にも負けちゃいけない

　出雲駅伝で、篠原はさっそく自分の言葉を体現した。

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