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“朝倉未来を失神させた男”YA-MANが号泣…「絶対にやり返します」平本蓮に敗れ、傷だらけの顔で語った「どうしても勝ちたかった」本当の理由 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2024/01/05 17:00

“朝倉未来を失神させた男”YA-MANが号泣…「絶対にやり返します」平本蓮に敗れ、傷だらけの顔で語った「どうしても勝ちたかった」本当の理由<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

『RIZIN.45』で平本蓮に敗れ、リング上で号泣するYA-MAN。試合後の会見でも悔し涙を流していた

「自分がKYだというのはあった。けど…」

 YA-MANが朝倉と闘う前、朝倉が勝てば、大晦日に平本との対決という伏線があった。その流れを木っ端みじんにぶっ壊したのだから、朝倉vs.平本に期待していた者からすれば、YA-MANは“KY(空気が読めない)”と見なされても不思議ではない。今回もYA-MANは、そんな空気をうっすらと感じていた。

「ここで勝ったら、自分がKYだというのはあった。けど、そんなドラマとかストーリーは関係なく、今回はどうしても勝ちたかったです」

 なぜそこまで勝ちにこだわったかといえば、平本がYA-MAN個人のみならず、周囲の人間や格闘技界の先人を揶揄するような発言を繰り返していたことが要因だった。12月10日の公開記者会見でYA-MANが平本に「お前、魔裟斗さんに謝れよ」と詰め寄ったのも、そういった経緯があった。

「いつもは自分が楽しければいいやという感じだったけど、アイツは自分が世話になっている人たちまでバカにしていた。みんなの気持ちを晴らしたかった」

 平本の全方位トラッシュトークは試合を盛り上げるための策でしかないのかもしれないが、YA-MANにとっては冗談では済まないことだった。だからこそ流すことができなかったし、最後まで叩きのめすことにこだわった。

 第三者として試合を冷静に振り返ってみると、両者のMMAファイターとしてのキャリアの差は如何ともしがたいものに感じられた。この大会では安保瑠輝也や那須川龍心のようにわずか数週間MMAの手ほどきを受けただけでデビュー戦を行なうパターンも目立っていたが、 本来ならばMMAの技術は一朝一夕で身につくものではない。

 リベンジに燃えるYA-MANは、今年いよいよ本腰を入れてMMAに挑戦することを宣言した。

「今後、たぶん相手(平本)はもっと上に行ってしまうと思うので、自分も総合の試合を積み重ねていって、もう一回アイツに手が届く位置まで頑張りたい」

 試合を終えても、平本と仲良くしようなどとは露ほどにも思っていない。元不良少年の純真。風向きは変わった。

<2「平本蓮編」へ続く>

#2に続く
朝倉未来への愛憎をさらけ出し…平本蓮は“善人”になったのか? 激闘後、敗者YA-MANを称えた真意「心が弱い? そんなことないから」

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