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菊池雄星「身近に大谷翔平。佐々木朗希くん、麟太郎くんもこれから…」岩手に巨大施設、考案した菊池が語る「息子とキャッチボールする場所が…」

posted2024/01/02 11:05

 
菊池雄星「身近に大谷翔平。佐々木朗希くん、麟太郎くんもこれから…」岩手に巨大施設、考案した菊池が語る「息子とキャッチボールする場所が…」<Number Web> photograph by Getty Images

オフの忙しい予定の合間に、菊池雄星が新しいプロジェクトについて話してくれた

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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 オフの忙しい予定の合間に都内のホテルラウンジで、菊池雄星は新しいプロジェクトの一部を話してくれた。

「もともと息子とキャッチボールする場所が欲しかったんですよね。そこからあれも必要だな、あれもあるといいよねっていう話になって。中途半端なことをするならやらない方がいい、妥協せずに考えてできたのが今回の構想なんです」

菊池雄星が巨大野球施設をつくる…!

 2024年11月、菊池は長年温めてきたプロジェクトをスタートさせる。

 そのプロジェクトとは本人も「第二の故郷」と語る岩手県花巻市に、巨大な野球トレーニング施設「King of the Hill - Yusei Kikuchi players development center」(略称:KOH)をオープンさせることだ。

 ブルペンにトラックマンやハイスピードカメラを、バッティング用のスペースにはヒットトラックスという先進機器を設置し、冬場も実戦さながらの練習ができる。さらにはトレーニングジムのようなウェイトトレーニング場、体のリカバリーのために完備されたサウナ、パブリックビューイングができるラウンジまで――。

 菊池が見せてくれたKOHの設計図には、細部まで本人の想いが詰められている。

 2023年シーズン、メジャーで二桁勝利を上げた菊池は、その成長過程で多くの人に出会い、さまざまな考え方に触れてきた。それらを整理し、必要なものを網羅した施設を考案したのである。

 菊池が詳しい経緯をこう語る。

「実は発端はコロナだったんです。今後、コロナのようなことは起きてほしくないですけど、あの頃はいろんなものが制限されたじゃないですか。練習場所とか。いつまで続くかわからない中で、家にマウンドを作った方がいいし、トレーニング場を作った方がいいと思って十分に練習できる場所をアメリカに作ったんです。それをすごく有効活用できた。これはいいなと思って、日本にも作ろうと」

 日本ではそれぞれの練習ごとに充実した施設はあるが、一つの場所で完結できるところは少ない。たとえば、菊池は日本に帰国すると、練習場を用途に合わせて転々としていた。あるところでキャッチボール、そこから1時間かけて移動した場所でトレーニング……といった具合に。

【次ページ】 「まるで研究施設」どんなプロジェクト?

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