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現役ドラフトで移籍の佐々木千隼が「人目もはばからず泣いた夜」牛タンを手に部屋を訪れたのは…「お兄さんみたい」朗希も慕う右腕の旅立ち〈ロッテ→DeNA〉
posted2023/12/11 06:00
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
JIJI PRESS
その日もいつもと同じようにZOZOマリンスタジアムを訪れた。現役ドラフトが行われた12月8日。ウェート場に佐々木千隼投手の姿があった。
「もちろん頭には、“自分かもしれない、移籍するかもしれない”という想いはありました。だから電話が鳴るかもしれないと思いながら過ごしていました」
佐々木千隼は運命の一日をそう振り返る。練習を終え、ロッカールームに戻っている時に本当に電話が鳴った。そしてベイスターズへの移籍を告げられた。
国吉、西野ら仲間たちの言葉
「最初に感じたのはロッテを離れる寂しい想い。でも、やっぱりプロ野球選手としてはチャンスだという気持ちになりました。2球団、経験できることはプラスですし、セ・リーグを経験することが出来るのも自分にとってプラス。すぐに前向きな気持ちになれました」