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ラグビーPRESSBACK NUMBER
ラグビーW杯前の“地獄の合宿中”に突然のLINE「人生で一番辛かった時っていつ?」夫の珍しい弱音に妻は…〈いつも明るい“カッキー”の素顔〉
posted2023/09/25 11:08
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
KYODO
2019年秋、W杯ベスト8に進出したブレイブブロッサムズの快挙に日本中が沸いていた。メンバー入りを逃した垣永も、試合を応援し日本代表の大躍進に歓喜していた。サントリーからもSH流大、CTB中村亮土ら5人が選出されており、代表メンバーの多くもかつて共に汗を流した仲間だった。
「ずっと日本開催の2019年を目指してきたので、複雑な心境で大会を迎えたとは思うんです。ただ試合になれば本当に応援していて、一緒に喜んでいました。でも、ぽろっと『2023年を目指すんだ』というようなことも口にしたんです。普段あまり野心のようなことは言わないんですが、酔った勢いとかでぽろっと(笑)。ああ、やっぱりそういう気持ちなんだな、って私もそこで気づかされました」
「ラグビーが嫌いになりそうな時期も」
4年後の代表入りを目指す道は、年齢を重ねる分だけ険しいものになる。靭帯断裂の怪我は完治したとはいえ、スクラムの最前線は怪我がつきものだ。頭や首を痛めれば、生命の危機にすらさらされる。ラグビー観戦の醍醐味である激しいタックルやボールの奪い合いも、家族は常に身のすくむような思いで見守っている。
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「試合の時はもう勝ち負けではなく、ただただ無事に終わることだけを祈っています。もう怪我だらけ。こんなボロボロの体で休ませてあげてよ、と思うこともあったし、一時期は私、ラグビー自体が嫌いになりそうな時もありました。でも、主人だけじゃなくラガーマンってみんな体はボロボロでも仲間のために、チームでの自分の役割を果たそうと必死なんですよね。血を流しながらも無理矢理立ち上がって走り出す。そういうところがラグビーなのかな、ってやっと思えるようになりました、最近ですけどね(笑)」