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「鈴鹿に行けば再び速くなる」ついに連勝ストップのフェルスタッペンが語る日本GPへの自信《根拠は鈴鹿スペシャル!?》
posted2023/09/22 17:01
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph by
Getty Images / Red Bull Content Pool
9月22日から開幕するF1日本GPの直前に行われたシンガポールGPで、レッドブルとマックス・フェルスタッペンの連勝が途絶えた。
レッドブルは昨年の最終戦から15連勝していたが、シンガポールGPの舞台である市街地コースに手こずり、フェルスタッペンが5位、チームメートのセルジオ・ペレスは8位。予選でも2台そろってQ2で敗退し、決勝レースでも一度も優勝争いに加わることのない完敗となった。
今季、第5戦マイアミGPから勝ちっぱなしだったフェルスタッペンにとっては、11戦ぶりに味わう敗戦。その結果に、日本GP以降のレースのパフォーマンスを心配する声も聞こえる。だが、フェルスタッペンは即座に否定した。
「シンガポールで苦戦することは、レース前にシミュレーターに乗っていたときから、すでに覚悟していた。長いシーズンの中にはいろんなコースがあり、シンガポールは僕たちのマシンと相性が良くなかった。でも、そのあとシミュレーターで鈴鹿を走ったら、他のサーキットと同じようにまた素晴らしいフィーリングだった。だから、日本GPが行われる鈴鹿に行けば、僕たちは再び速くなると確信している」
ホンダとともに戦う鈴鹿
フェルスタッペンにとって、鈴鹿は特別な場所だ。
「鈴鹿はホンダのホームコースだからね。昨年、僕はホンダとともに初めて鈴鹿で勝利を味わった。ホンダの地元で彼らが喜ぶ姿を見るのは僕にとっても幸せな瞬間だった」
その鈴鹿では優勝しただけでなく、ドライバーズ選手権2連覇を決めた。現在、チャンピオンシップ争いを独走しているフェルスタッペンが3連覇を成し遂げるのは時間の問題だが、シンガポールGPを落としたことで、鈴鹿でそれを確定させる可能性は消滅した。それでも、フェルスタッペンが鈴鹿に懸ける思いは変わらない。
「どこでチャンピオンシップを決めるかは、まったく考えていない。常に目の前のレースのことしか僕の頭にはないんだ。それは日本GPも同じ。鈴鹿でベストを尽くすことしか考えていない」
フェルスタッペンが鈴鹿に熱い思いを寄せるのは、鈴鹿がパートナーを組むホンダの地元というだけでなく、鈴鹿がフェルスタッペンにとって特別な場所だからだ。
「僕が初めてF1マシンを走らせたのが2014年の鈴鹿だった。初めて走ったときから素晴らしいレーシングコースだったし、何度走っても満足できない、ドライバーの腕が試される場所なんだ。攻めないとタイムが出ないけど、攻めすぎるとすぐにミスしてしまう。S字はF1サーキットの中で最高のコーナーだ」