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「フリックは約束を破った!」ドイツは、日本戦惨敗→監督解任→フランス戦勝利をどう受け止めた?「新監督はナーゲルスマンが最有力だが…」
posted2023/09/19 17:00
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph by
AFP=JIJI PRESS
日本代表にホームで1-4の完敗を喫した翌日、ドイツサッカー連盟(DFB) がハンジ・フリック監督の解任を発表した。日本戦敗北の衝撃を前に、もはやそれ以外に選択肢がないほど国内の雰囲気はピリピリとしていた。
公共放送のスポーツ番組が「フリックは約束を破った」
メディアの反応もさすがに批判的なものばかり。各メディア総じて「ひどい試合」「危機的状況はさらに深く」「フリックは最後の説得力を失った」などの見出しで記事を展開。個人採点ではほとんどの選手+監督が最低評価をつけられていた。上手くいっていないときの無謀なチャレンジが上手くいくはずもなく、戦術に造詣が深い著名ジャーナリストのトビアス・エッシャーなどは「チームとしての基盤が何ひとつ定まっていないのに、新しい布陣を試して機能するわけがない」と辛らつなコメントを残している。
「ハンジ・フリックは約束を破った」と報じたのはARD(ドイツ公共放送連盟)のスポーツ番組『Sportschau』。公式ホームページには次のように記載されている。
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「『9月になればすべてがよくなる』と言っていたではないか。だが日本に敗れた試合は9カ月後に迫った欧州選手権に向けてアラームが鳴り響くほどのひどい状態だった。対する日本代表はチームにワールドクラスのクオリティを持った選手がいなくとも、確かなポジショニング、流れるようなコンビネーション、スピード、パスの鋭さ、競り合いで勝ち切る強さ、積み重ねられた練度で素晴らしい試合を見せた」
フリック解任論
2014年W杯優勝チームのメンバー、バスティアン・シュバインシュタイガーは日本戦後に「(フリック続投に)果たしてまだ意味があるのか。ハンジは間違いなくドイツサッカー界で讃えられる存在であるのは言うまでもない。ただ正直に言えば、W杯後の代表チームとその結果が明らかに悪くなっている。チームと監督の関係性が終焉にあるように思える」と否定的にコメント。
日本戦でテレビ解説を務めた1990年W杯優勝チームのキャプテンのローター・マテウスも「フリックをまだ継続させることに疑問を抱かざるをえない」とばっさり論断した。