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「日本に恩返し」ホーキンソン、「大事な場面で点を」若き比江島慎の宣言がついに…ホーバスが作った「スーパーチーム」バスケ日本代表

posted2023/09/09 17:00

 
「日本に恩返し」ホーキンソン、「大事な場面で点を」若き比江島慎の宣言がついに…ホーバスが作った「スーパーチーム」バスケ日本代表<Number Web> photograph by JIJI PRESS

バスケW杯でのホーキンソンとホーバスHC。勝利のために誰もが全力を尽くした

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 パリ五輪出場権を掴み取ったバスケットボール日本代表。今回の躍進で彼らのルーツに興味を持った新たなファンのために――ジョシュ・ホーキンソン、比江島慎、トム・ホーバスHCについて、雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載記事の名言や貴重な若き日の写真などを紹介します。

<名言1>
僕が日本人になりたいと思った一番の理由は、ここまで僕を助けてくれた人たちに恩返しをするため、日本代表になるため、日本を代表する選手になるためだ。
(ジョシュ・ホーキンソン/Number1079号 2023年8月24日発売)

◇解説◇
 ラモス瑠偉やリーチマイケル、ラーズ・ヌートバーら、もともとは日本以外の国にルーツを持つアスリートが、日本代表として全力を尽くす。その姿に各競技のスポーツファンは心を打たれてきた。

 今回のバスケットボールW杯日本代表において、ホーキンソンがそうだった。208cmのビッグマンながら機敏な動きに3ポイントも狙うプレースタイルで、大会平均得点は21.0、平均リバウンド10.8の成績を残した。特筆すべきはパリ五輪出場を決めたカーボベルデ戦だった。バスケでは非常に珍しい「40分フル出場」を果たして29得点7リバウンド。特に相手の猛追を許した第4Q最終盤に貴重な3ポイントを決め、歓喜を呼び込んだ。

“文武両道”のホーキンソンが日本語を学んで

 4年前のW杯でセンターを務めたニック・ファジーカスに続いて、帰化選手としてのW杯出場となったホーキンソンが日本国籍を取得したのは2023年2月のこと。2017年にファイティングイーグルス名古屋に加入し、信州ブレイブウォリアーズを経て、現在はサンロッカーズ渋谷の一員として戦っている。3年間でワシントン州立大の学位を取得するなどアメリカ版“文武両道”アスリートであるホーキンソンは、国籍取得のために日本語学習にも励んだそうだ。W杯前の取材に、このようにも語っている。

「言葉を学ぶようになった6年間には、数え切れないほどの人たちが自分の人生の時間を割いて、日本を愛し、感謝するための手助けをしてくれた。その人たちに恩返しをするために、僕は日本代表としてW杯に出場するんだ」

  “鷹ちゃん”の愛称で慕われるホーキンソンの恩返しは、日本のバスケットボールファンにとって特大のものとなった。

“まるで三井寿”だった「比江島タイム」

<名言2>
理想は大事な場面で点を決められる選手。
(比江島慎/Number894号 2016年1月21日発売)

◇解説◇
 まるで三井寿。

 そんな表現がSNSどころかメディアにも波及したのはW杯第4戦のベネズエラ戦だった。

【次ページ】 ホーバスが男女で作り上げた「スーパーチーム」

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