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[同学年W司令塔の作戦会議]田臥勇太×五十嵐圭「“死の組”突破に秘策はあるか」
posted2023/08/24 09:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Yuki Suenaga
――現在の日本代表の特徴として3Pシュートの多さが挙げられます。トム・ホーバスヘッドコーチ(HC)は戦略を立てる上で現代バスケに欠かせない統計に基づいた「アナリティクス・バスケットボール」の潮流も大切にしているようですね。
田臥 そうですね。僕らが若いときにはインサイドを専門とする選手が必ずいて、そこにボールを入れてから……という形でしたけど、最近は、全選手が3Pラインの外にいて、スペースを展開することも増えました。以前であれば3Pシュートを打つのはガードのポジションの選手の仕事でしたけど、現在はインサイドの選手も“打てないといけない”時代に変わってきています。ステフィン・カリー(NBAを代表する3Pシュートの名手)を見ていれば、子どもたちも3Pシュートを打ちたくなるでしょうし……。
――帰化選手で、日本代表のセンターを務めるジョシュ・ホーキンソン選手も3Pシュートが非常に上手ですよね!
田臥 『スラムダンク』で例えると、ゴリ(赤木剛憲)や(桜木)花道がどんどん3Pシュートを打つような感じです。当時は3Pシュートが打てるセンターの河田(雅史)は珍しいタイプとして描かれていましたが、今はそれが普通ですよね。
五十嵐 そのようなトレンドに加えホーバスHCのスタイルが、そもそも3Pシュートを多用するものなのです。東京五輪の女子の日本代表が取り組んでいたようなスタイルを、男子でも上手く取り入れながらやっていますよね。規律正しくプレーできる日本人の特長を活かしたバスケをしているなと感じます。1試合でも40本以上の3Pシュートを打つのが普通になっていますよね。