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井上尚弥19歳のスパーで感じた「殺気」…“最も苦しめた男”や“連続KO記録”日本人世界王者が語る“モンスターの異様な存在感”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2023/08/06 17:01
井上尚弥という稀代の拳闘士を、日本人ボクサーはどう見ているのだろうか
田口に対して、井上サイドからスパーリングの依頼があったという。当時19歳の井上は高校7冠を制したとはいえ、プロになりたての段階である。しかしリングに立った瞬間の空気感は恐るべきものだったようだ。
「どのパンチも異様に強かったです」
「実際に向かい合ってみて殺気を感じました。手が休まらない。どんどん出てくる。ゴングダッシュじゃないんですが、カーンとゴングが鳴って、直ぐに圧を掛けてきて。どのパンチも異様に強かったです」
10代とは思えぬほどの、異様な存在感。ただこの経験があったからこそ――1年後、井上に対する反骨の敢闘があったとも言えるのかもしれない。
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