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テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平が英語で「俺が終わらせます!」番記者が見た“TVに映らない”伝説のWヘッダー「直前のしぐさが…」初完封+2本塁打→けいれんに兆候?
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byDuane Burleson/Getty Images
posted2023/07/31 17:14
メジャー初完封+2本塁打という「伝説のダブルヘッダー」を戦った大谷翔平。その超人的な力は誰もが知るだけに……。
第1試合終了から、45分後に始まった第2試合は2回に37号2ラン、4回に38号ソロを放った。ダブルヘッダーで完封し、もう1試合で本塁打したのは史上初の快挙。トレード市場で「買い手」となる決断をしたチームに勇気を与える2勝となった。
38号直前に見せていた“あるしぐさ”
ただ、第2試合の2本目を打った直後に左手で左腰付近を押さえ、左脇腹を伸ばして苦痛に顔をゆがめながらダイヤモンドを一周。7回の打席で代打が送られた。球団発表は「けいれん」で、ネビン監督は「体全体の筋肉がけいれんを起こした。運動量が多い一日だった」と説明した。
その言葉通りか、試合後のハイタッチの列には加わらなかったが、クラブハウスでは抑え右腕エステベスと談笑。ネビン監督の監督代行時代からの通算100勝を祝うケーキを皿に載せて食事会場に向かうなど、リラックスして1日2勝の余韻を楽しんでいた。
それでも、体の状態は心配だ。これまでもスイング後に左腰や左脇腹を押さえたことがあったが、途中交代は初めて。38号直前に同様のしぐさを見せるなど兆候があった。
欠場わずか2試合。この日の登板が大谷の提案で1日前倒しになったように、ネビン監督は基本的に大谷の意向を尊重する。コーチ時代からよく意見交換しているため、"風通し"は抜群だが――大谷が「大丈夫」と言えば、出場できる環境だという状況ともいえる。
二刀流でケガなくシーズンを完走することが、チームの勝利に最も直結する。日本選手初の本塁打王、そして、自身初となるポストシーズンへ――。勇気ある休養も時には必要かもしれない。
<#1からつづく>
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