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久保建英22歳誕生日に「タケはアイドル」日本語ボードの子供、メッシっぽい新ユニ姿やソシエダ主将との別れ…カメラマンが見た“幸せな最終節”
posted2023/06/08 11:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
6月4日、ラ・リーガ2022-23シーズンは、最終節を迎えた。久保建英所属のレアル・ソシエダは、ホームでセビージャと対戦。そのセビージャは、週中にヨーロッパリーグ決勝、対ローマ戦に勝利し優勝を飾っている。
W杯中断前には降格圏に位置するほどの不調だったが、最終的には、乾貴士所属時のエイバルを率いたメンディリバルが監督に就任し、調子が上向くとリーガでは中位まで上昇。そしてEL優勝により、来季チャンピオンズリーグの出場権を獲得している。
ソシエダもまた前節の結果によって4位が確定し、待望していた来季CL出場権を手中に収めている。ホームサポーターの前での凱旋となったこの試合では、今季で退団が決まっているキャプテンのイジャラメンディとの別れ、また久保にとっては、得点数を2桁の“10”に伸ばすという、個人にフォーカスが強まる試合となった。
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なおこの38節は、現地時間18時半開始で中位以上が決まっているチームの対戦が5試合、そして残留争いに関わる5試合が21時から開始と、2ターンに分かれての一斉開始となった。
22歳誕生日の久保に多くのメッセージが
キックオフ前には、半袖の青白ユニを纏ったたくさんのサポーターの姿を目にすることができた。
すでに日の入り時刻が21時45分頃となったスペイン北部のサンセバスチャンは、18時半キックオフということもあり、ピッチ上には強い日差しが落ちていた。
そして観客席にカメラを向けると、この日22歳の誕生日を迎えた久保の名が書かれた多くのメッセージが目についた。
シーズン序盤は、日本人カメラマンの仕事として――久保へのメッセージボードやTAKEユニホーム姿のファンなどをあえて探し出して撮影することも多かったが、22-23シーズンが終わろうとしている今、観客席に目を向けると自然と「KUBO」や「TAKE」という文字、さらには「アイドル」、「シャツをいただけますか」と記された日本語が目に入ってくる。リーガ、ELと戦い抜いてきたその功績が、ファンの応援する姿に強く見てとれる。
選手入場時には、ソシエダイレブンがEL優勝を遂げたセビージャイレブンを拍手で迎え入れるなど、試合は和やかに始まった。