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『アルケミスト 夢を旅した少年』様々な解釈が可能な懐の深さ。時には世界文学に触れてみては。

posted2023/05/31 09:00

 
『アルケミスト 夢を旅した少年』様々な解釈が可能な懐の深さ。時には世界文学に触れてみては。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

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村田諒太

村田諒太Ryota Murata

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 1988年に発表されたパウロ・コエーリョさんの世界的ベストセラーとなった小説です。主人公である羊飼いの少年サンチャゴは、ピラミッドに行けば隠された宝物が見つかるという夢を見て、スペインのアンダルシアから目的地のエジプトに向けて旅をします。道中、騙されてお金をすべて盗まれたり、身の危険にさらされたりしながらも、クリスタルの商人、アルケミスト(錬金術師)といったいろいろな人との出会いや出来事を通じて強く、たくましくなっていく姿が描かれています。

 サンチャゴは最終的に意外な場所で宝石や金のマスクが入った大きな箱を発見します。しかしながら彼が見つけた“本当の宝物”とは結局何だったのでしょうか? その答えは明確に記されているわけではありません。つまり読んだ人それぞれに感想があり、いろいろな解釈があっていいということなのでしょうね。

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