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「ブアカーオ、まだまだ強いじゃん…」安保瑠輝也との“13歳差の闘い”に驚いた…ブアカーオが試合後に明かした“変わらない闘争心”の正体

posted2023/05/14 11:05

 
「ブアカーオ、まだまだ強いじゃん…」安保瑠輝也との“13歳差の闘い”に驚いた…ブアカーオが試合後に明かした“変わらない闘争心”の正体<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

RIZIN初出場となった安保瑠輝也戦、40歳ながら健闘を見せたブアカーオ

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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RIZIN FF Susumu Nagao

 2004年7月7日、ブアカーオ・ポー・プラムックはK-1 WORLD MAX世界トーナメント優勝を果たした。決勝戦で前年王者の魔裟斗を破っての、初出場初優勝だった。

 2023年5月6日、リングネームが変わったブアカーオ・バンチャメークは安保瑠輝也と闘い、引き分けという結果を残した。安保は27歳で、1982年生まれのブアカーオは40歳。誕生日の2日前だった。

 初めて魔裟斗と闘ってから19年が経っていたが、その試合ぶりを見て率直に思った。ブアカーオ、まだまだ強いじゃん……。

40歳と27歳の闘い

 安保は新生K-1でチャンピオンになった選手だ。今年からフリーになると“1分間格闘技”BreakingDownに参戦。今回はRIZIN初出場だ。ベテランのブアカーオも初出場かつ久々の日本マット登場だった。

 最近は三浦孝太、佐藤嘉洋(2015年に引退)とのエキシビションが話題になったブアカーオ。公式戦ではないことに加え40歳という年齢もあり、“今”の格闘技界を担う安保としては必勝を期してのリングだった。記者会見では、RIZINの主軸であるMMAについて「床でゴロゴロしてつまんない」と発言。ファンだけでなくMMAファイターたちをも激怒させた。

 もちろんこうした発言は“盛り上げるため”。RIZINにおけるキックボクシングの注目度を高めようという狙いもあったはずだ。だからこそ、派手に勝ちたかった。だが結果は引き分け。試合後の安保はうなだれるしかなかった。

「情けない。大口を叩いていいのは有言実行できるヤツだけ。今日は自分の負け。死人に口なしです」

【次ページ】 「異常なタフさ」ブアカーオは実際何が強かったのか?

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