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[特別インタビュー]大谷翔平「30年後の日本野球のために」

posted2023/03/09 09:05

 
[特別インタビュー]大谷翔平「30年後の日本野球のために」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

PROFILE

photograph by

Nanae Suzuki

初めて出場するWBCが目前に迫った2月下旬。調整を続けていたキャンプ地アリゾナを訪ねた。そこで語られた、ダルビッシュ有とのやり取り、29歳を迎えるキャリア、日本代表への思いとは。

――このオフは、いつものように野球が上手くなる閃きは降ってきましたか。

「そうですね……いろいろ試しながらいろんなことをやりましたね。動きのひとつひとつを、試してみてはダメで、また試してみたらよくて、そういうことの繰り返しです。やっと実戦形式の練習が入ってきて、今度はいくつかの動きを試しながら、それが正しいのかどうか、結果に結びつくのか結びつかないのか。今はそれを確認する期間でもあるので……今日(2月20日)もバッターとしてライブBPに入りましたけど、この先、だんだんそういう機会が増えてくれば、確認する機会も増えてきます」

――今年はピッチクロック(走者がいない場面では15秒以内に投球動作に入らなければならない)やシフト禁止などいくつかの新たなルールができますが、そのために必要なことを意識したオフだったのでしょうか。

「技術的なことは、何もありません。たとえばピッチクロックに関しては、単純にキャッチャーからの返球を捕って(15秒の時間計測が)スタートするものなので、そこからの自分の動作を速くするというより、首を振る回数とか、そういうことの制約がどんどんついてくるものなのかなと思っています。僕はサインにけっこう首を振るので、それで投球間隔が長くなるタイプなのかなと思いますけど、自分から(サイン伝達の機器、ピッチコムを使って)送っていいのであれば大幅に時間は短縮できますからね。その分、事前にデータを見たり配球を考えておく作業は増えますし、それを嫌うピッチャーもいますけど、僕はそういうことは嫌いではないので、技術的に何かを変える必要はないと思っています」

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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