濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「プロレスはどんなパーティーより楽しい(笑)」元eggモデルの“大学生ギャルレスラー”小橋マリカはこうして誕生した《特別グラビア》
posted2023/02/02 17:01
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Shiro Miyake
女子プロレスラーの小橋マリカはこれまで何度かの欠場を経験しており、そのうち2度は「学業」が理由だった。高校受験と大学受験だ。
彼女は2001年5月生まれで、2016年の1月にデビュー。14歳の中学2年生だった。“中学生レスラー”から“高校生レスラー”になり、今は大学3年生。昨年11月からフリーとして試合をするようになった。
プロレスに母親は反対「ダメって言われたから応募しました」
初めてプロレスを見たのは、小学6年生の頃だ。大日本プロレス名物の「商店街プロレス」を見た。地元でやっていた際、たまたま通りがかったのだ。
「プロレスっていうワードくらいしか知らなくて、怖いものだと思ってたんですよ。でも見てみたら面白いし楽しい。試合の後、リングを撤収しているところを見ていたらレスラーのみなさんが凄く優しかったのも覚えてます。サインもらったり写真撮らせてもらったり。その時に声をかけてくれたのがアブドーラ・小林さんで」
大日本プロレスの通常の大会も、母に頼んで見に行くようになった。デスマッチのトップ選手であるアブドーラ・小林とも面識ができた。それから女子プロレスも気になって検索してみると、東京女子プロレスが練習生を募集しているのが分かった。マリカは中学生になっていた。
「募集要項に13歳からって書いてあって“私もできるんじゃん!”って。それでママに相談して、ダメって言われたから応募しました。やるなって言われるとやりたくなるので(笑)。ママも私の性格が分かってるから“応募したから”って言ったら“気が済むまでやりな”って言ってくれましたね」
東京女子プロレスの「未来少女オーディション」に合格、プロレスラーを目指したがすぐにやめたくなったそうだ。練習がきついのはもちろんだが「住んでたのが横浜の端っこだったので、都内の道場に通うことから大変で」。
コスチュームはオレンジのアイドル風
朝6時に起きて中学校に通い、帰宅して着替えて週3回の合同練習へ。夜9時頃に終わって、そこから学校の宿題に取り組むという生活だった。
「やめたいなと思ったんですけど、練習生になったのを小林さんにも言ってたので。それでデビューしなかったらダサいなって」
デビュー戦は1月4日の後楽園ホール大会。“未来少女”の同期は現在フリーで活躍する優宇とのどかおねえさん(後に天満のどかに改名、2022年に団体卒業)だった。