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「1年前はJ2→ドイツ5部」上月壮一郎22歳の堂々1部デビュー…長谷部誠と握手、鎌田大地vs吉田麻也のW杯組対決も〈現地撮影〉
posted2023/01/23 17:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
日本代表の鎌田大地、そして吉田麻也がカタールワールドカップ激闘後、束の間の休息を経て、公式戦の舞台に戻ってきた。
プレミアやリーガ、他欧州主要リーグのW杯後の再開からやや遅れ、ブンデスリーガも再開された。この再開後初戦となる第16節には、アイントラハト・フランクフルト対シャルケの一戦が組まれた。
フランクフルトには日本代表で中心となる鎌田が、そしてシャルケには日本代表キャプテン吉田がおり、日本代表対決の様相も見せる。
また前者には、ベテランの域に入ってもなお好調を維持する元代表キャプテン長谷部誠が、そして後者には、22歳の上月壮一郎がいる。
飛ぶ鳥を落とす勢いの上月、クラブで好調の鎌田
上月は、22年初頭に京都サンガ(J2で過ごした21年シーズン、上月は公式戦4試合1得点)からドイツ5部FCデューレンへの移籍を経て、同年夏シャルケU23へ加入した。そこでの活躍が認められて昨年末トップチームの練習へ参加すると、そのままトップチームへの昇格を果たした。わずか1年ほどの出来事。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで自身の活躍の場を切り開いている。
このチームには、代表また海外での経験も豊富な吉田が在籍しているため、様々な刺激を受けることが可能になる。気がかりな点は、シャルケ自体の状態か。勝ち星を2しかあげられておらず、最下位に位置している。残留が第一目標、早急な立て直しが必須だ。
一方の鎌田は、中断までリーグ13試合に出場、7ゴール3アシストでブンデス4位と好調のチームを引っ張ってきた。チャンピオンズリーグでも難敵揃いのグループを突破している。W杯本戦では、得点、アシストなど分かりやすい結果を残すことができなかっただけに、自チームへ戻っての活躍に期するところもあるだろうか。
日本代表対決、新旧日本代表キャプテン対決、ベテラン対若手――欧州在住サッカーカメラマンとしては、この見どころ満載の試合を撮らない手はなかった。
最高気温1度の中でもファンがビールを…
飛行機を降りると、雪国だった。
1月21日、最高気温1度。フランクフルト国際空港よりほど近いスタジアムの“ドイチェバンク・パルク”へ向かう。雪こそ降っていないが、“白くなった夜の底”よろしく、彩度を落とした景色が広がる。
暖冬が続いていた欧州だが、ここ数日の寒波でさすがのドイツ人も寒そうに見える。
それでもビールをケースごと運ぶファン、特設スタンドでビールを飲む姿はいつものブンデス取材の光景だ。