第99回箱根駅伝(2023)BACK NUMBER
「僕自身が満足していても、周りはそうとは限らない」 三浦龍司が見据える箱根駅伝とその先にある野望
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph byYuki Suenaga
posted2022/12/07 10:00
第98回箱根駅伝で2区を走った順天堂大学の三浦龍司
「100回大会……ちょくちょく話題になっています」
三浦 僕の役割は、たすきをもらう位置によってはトップに立って次の走者に渡すこと。もしくは、前の区間で遅れていたらその差を可能な限り縮めていくことだと思っています。1秒でも2秒でも多くの貯金を作るなど、チームの助けになりたいです。これまで1区と2区を走らせてもらったので、その経験を活かせる前半区間がベストかなと思います。
状態としては、(出雲駅伝、全日本大学駅伝から)気持ちの面を切り替えられていますし、箱根駅伝に向けた身体ができつつあります。しっかりと準備はできています。
チームとしても、選ばれたメンバーを中心に調子が上がってきているのが見て取れます。それに、チーム全員の士気が上がってきていて、まとまりのある雰囲気ができ上がってきました。
――三浦選手が最終学年で迎える2024年の箱根駅伝が第100回大会となります。
三浦 僕たちが4年生の時に100回大会を迎えるというのは、僕たちの学年の共通認識としてあります。気が早いですけど、ミーティングなどでもちょくちょく話題になっています。目標自体は、例年通り総合優勝を目指すことに変わりないと思うんですけど、やはり特別感は出てくると思います。
一方で、2024年にはパリ・オリンピックがあるので、2023年に入ってからはトラックもどんどん磨きをかけていきたいです。
――将来的には、どんなランナーになりたいですか。
三浦 サンショーを突き詰めていきたいっていう思いは変わりません。選手寿命的には、パリを含めてあと3回ほどオリンピックに挑めると思う。世界選手権やダイヤモンドリーグを含めて、サンショーで世界のトップまでいきたいです。