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「自分の可能性を信じて!」池江璃花子が水泳レッスンを通して小学生100名に伝えたかったこと
posted2022/10/06 11:00
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph by
Nanae Suzuki
秋分の日の9月23日に、Number Sports Academy初となる水泳教室がスポーツクラブ ルネサンス 富士見台24で開催された。水泳が大好きな少年少女たちにとっては夢のような時間となった。
プールサイドに体育座りした子どもたちの前で、腕かきの実演指導が始まった。
「前に進むためには伸びる! 伸びる! 反対側の手ではしっかりと水を後ろに押してあげてください」
何気なく腕を回しているだけに見えて、肩甲骨から先がまるで別の生き物のように伸びやかに動き始める。子どもたちは見惚れるようだったり、驚いたり、自分も真似してみたり。反応はそれぞれながら、誰もが真剣な眼差しでこの日の先生の言葉に耳を傾けた。
子どもたちから飛び出す大人顔負けの質問
池江璃花子にとって自らが主催する形では初めてのジュニアレッスン会。小学3~6年生を対象に、午前の部はクロールで25mを泳ぎ切れること、午後の部は複数の泳法を身につけていることを参加条件とした。水泳に親しんでもらう“普及”と競技力向上を後押しする“育成”。そのどちらも大切と考えるからこその二部構成だ。
ただし、池江の指導の熱心さと子どもたちの学び取ろうという真剣さは、午前も午後も変わりがなかった。Q&Aタイムで次々に飛び出す大人顔負けの質問。「バタフライの第2キックはどうやったら上手くなりますか」「なかなか大会に出られなくて、そういう時のモチベーションはどうしたらいいですか」「泳いでいる途中で心が折れちゃったりする時があるんですけど」。その一つ一つに池江は自らの経験に基づいた答えを丁寧に返していった。
プールでのレッスンでも、5つのレーンに分かれた子どもたちの泳ぎを注意深く見守りながら気づいた点を伝えていく。