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「FW久保建英の鮮烈ボレー弾」を間近で撮った…カメラマンが感じる「ぶっつけで結果を残したタケ+ソシエダの化学反応」とは
posted2022/08/17 11:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
スペインを中心にヨーロッパ各国でフットボールの撮影をする日本人フォトグラファー中島大介氏。レアル・ソシエダに加入した久保建英の戦いぶりや鮮やかなプレーを、現場の空気とともに臨場感たっぷりにお届けする(外部サイトでご覧の方は関連記事などの「新着写真」からプレー写真をご覧になれます)。
序盤から2トップの相棒イサクとの連係は良かった
ラ・リーガ22-23シーズンが開幕した。久保が加入したレアル・ソシエダがカディスの本拠地に乗り込んで迎えた初戦を撮影した。
キックオフ約1時間前に発表された両チームのスターティングイレブンに、14番「TAKE」の文字を見つけた。
まだ強い日差しが降り注ぐピッチに、久保は先発メンバーの一員としてアップのため登場してきた。
その隣には、怪我の影響で調整が遅れていたダビド・シルバの姿もある。またラインナップを見ると、久保を含めた中盤の選手が5名いる。どのようなフォーメーションになるのか、それによっては撮影ポジションにも影響を与える。
アップを撮影していると、久保とCFのイサクがペアになり、シュートを打つメニューが行われた。このことから、久保がツートップの一角に入る可能性を予想した。
17時半、キックオフのため選手が各々のポジションにつく。やはり久保は、最前線の選手としてイサクとペアを組む位置取りをしていた。
試合序盤、実力的に上回るソシエダが相手陣内でボールを動かす時間が多くなる。その中で、久保の動きに連動し、ボールを呼び込むイサクの姿が撮影できた。
また、久保がボールを呼び込むとスッとパスが足元に届く。久保は、イサクを軸に衛星のように動き、ボールに絡むシーンが増えた。さらにはサイドバックと連携しボールを奪い切り、守備での貢献も大きく感じられた。
練習でもやっていなかったというFWでのゴール
そして24分、同じく新加入のブライス・メンデスが、一度奪われたボールをすぐさま奪い返したことで、攻撃に転じかけたカディスのDFラインが乱れた。その綻びを見逃さず久保が走り込むと、ミケル・メリノの左足から放り込まれたボールがピタリと届く。
空中でそのボールをコントロールした久保は、冷静に右足でゴールに蹴り込んだ。
新加入の久保にとって、練習でもやっていなかったというFWでの抜擢に見事応えたゴールは、最高のスタートになったといえるだろう。