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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「ユヅと二人で大笑いして…」羽生結弦の振付師が語る、プロ転向後の“無限の可能性”「スケート界は彼のようなリーダーを必要としている」
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2022/08/10 11:05
平昌五輪フリーの「SEIMEI」。シェイリーン・ボーン氏にとっても、印象深いプログラムだという
「スケート界は彼のようなリーダーを必要としている」
羽生は競技活動から身を引くことを発表した時に、これは「引退」ではなく「プロ転向」であることを強調した。
「以前に一緒にショーに出た時に、ユヅは自分の違う一面を表現できるのでショーが大好き、と私に言っていました。競技では、ジャンプなどのエレメンツを成功させなくてはならないという責任があるので、パフォーマンスだけに全力を注ぐことはできません。でもショーではもっと自由に表現することができます。このフィギュアスケートというスポーツには、芸術面から見ても無限の可能性があります。ユヅの情熱がどちらの方向に向いていくのかまだわかりませんが、彼が本気を出せば出来ないことは何もないと思います」
熱心にそう言葉を重ねたボーン氏は、久しぶりに訪れる日本で、パンデミックが始まって以来初めて羽生に会えることも、楽しみにしているという。
「スケート界は、彼のようなリーダーを必要としています。きちんとしたビジョンを持ち、新しいことに挑戦するのを恐れないお手本を。ユヅがどんな新しいことをやってくれるのか、今から楽しみにしています」
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