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「タイトルホルダーはキタサンブラックを超えたか?」宝塚記念を圧勝で凱旋門賞へ…今年の“チームジャパン”が他国を苦しめると確信する理由
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/06/27 11:10
宝塚記念を他馬を寄せ付けない強さで圧勝したタイトルホルダーと横山和生
エフフォーリアはなぜ負けたのか?
話は宝塚記念に戻るが、1番人気に支持されたエフフォーリアは、道中追っつけ気味の追走になり、直線で伸び切れず、6着に終わった。着順こそ大阪杯の9着よりよくなったが、タイトルホルダーからは6馬身近く離された。本来なら、後ろを離してタイトルホルダーとどちらが先にゴールするか、という戦いをすべき馬だけに、残念だ。
横山武史は「ペースが速すぎて、ついて行くのに精一杯でした。ここまで速いと溜めることができず、抱える暇もなく直線を迎えてしまいました」と話した。
初めてブリンカーを着用したが、本来の行きっぷりではなかった。気持ちの問題なのかもしれないが、どうにかして立ち直ってほしい。
2着のヒシイグアスは完璧な立ち回りだったし、3着のデアリングタクトは、さすが無敗の三冠牝馬という走りだった。パドックでは入れ込んで発汗していたが、3歳時もずっとこんな感じで、長期休養明けで6着だった前走は比較的落ち着いていた。入れ込んだほうが走るという牝馬も珍しいが、それもこの馬の個性なのだろう。
これで今年上半期のGIは1番人気が全敗ということになってしまった。昨年のホープフルステークスからは13連敗となり、07年桜花賞~菊花賞を抜き、JRA最長記録となった。
それはさておき、期待にたがわぬ、ハイレベルなグランプリであった。
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