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日ハムOB・西崎幸広が本音で語る“新庄BIGBOSSの序盤戦” 若手の積極起用、リーグ最下位の防御率…今「踏ん張りどころ」のベテランとは?
posted2022/06/23 11:01
text by
元永知宏Tomohiro Motonaga
photograph by
JIJI PRESS
今シーズンから日本ハムを率いる新庄剛志監督。球団OBで野球評論家の西崎幸広氏は、ここまでの戦いをどう見るのか? 前編は防御率が現在リーグ6位に沈む投手陣について聞いた。(全2回の前編/後編へ)※成績はいずれも6月20日終了時点
BIGBOSSは「先入観なしに戦っている」
――新庄BIGBOSSが率いる北海道日本ハムファイターズは、セ・パ交流試合で8勝10敗という成績で12球団中8位につけましたが、6月20日時点で勝率4割を切り(.394)、パ・リーグの最下位に沈んでいます。ここまでの戦いを、球団OBでもある西崎さんはどう評価していますか?
西崎 はっきり言って、満足な数字は残せていませんが、まだシーズンは半分も終わっていないので(66試合)、これからですよね。開幕から一貫して若手を積極的に起用した効果が出るのには時間がかかります。
――ここまで26勝40敗。投手陣の防御率は3.60でリーグ6位ですが、チーム打率は.241で2位、本塁打数は52でリーグトップです。いい兆しに見えますね。
西崎 前年5位(55勝68敗20分、勝率.447)だったチームが戦力補強なしに挑んだシーズンなので、仕方がない。監督就任の際に「優勝なんか目指しません」と言い切りましたが、その言葉通りの戦いだと言えますね。2021年のファイターズの試合をじっくり見てなかったとすれば「よくわからない」というのが本心だったのではないでしょうか?
自分のチームの選手たちがどれだけ戦えるのか、どんな性格なのかを見極めているところでしょう。おそらく相手チームのこともよく知らなかったでしょうし。監督は、先入観なしに戦っているとも言えますね。