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タイトルホルダーが悲願の天皇賞・春(GI)制覇なるか? 相棒・横山和生が明かした手応え「必要以上にテンションが上がる事もなく…」

posted2022/04/29 06:02

 
タイトルホルダーが悲願の天皇賞・春(GI)制覇なるか? 相棒・横山和生が明かした手応え「必要以上にテンションが上がる事もなく…」<Number Web> photograph by Photostud

前走・日経賞(GII)を見事に制したタイトルホルダーと横山和生

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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 今週末、阪神競馬場で天皇賞・春が行われる。芝3200メートルとGIとしては最長のこの1戦は、乗り手の腕がモノをいうレースとしても知られている。過去の優勝騎手の名を見ても、現役最多勝は武豊騎手の8勝であり、続くのが横山典弘騎手の3勝。

 そんな大一番に有力馬の1頭で臨むのが横山和生騎手だ。

「僕はまだGIを勝っていないのに、天皇賞という大舞台でGIホースの手綱を任せてもらえました。オーナーや栗田徹調教師には感謝しかありません」

第一印象は「少し難しいところのある馬」

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 本人がそう語るように彼はまだGIを勝っていない。それでもこの大一番で有力馬・タイトルホルダーの鞍上に指名されたのには当然、それなりの理由があった。

 横山和騎手がタイトルホルダーの騎乗依頼を受けたのは昨年の有馬記念の前。同馬は直前に菊花賞を5馬身差で圧勝していた。しかし、当時タッグを組んでいた横山武史騎手がグランプリではエフフォーリアに騎乗するため空位になった鞍上に兄の和生騎手が指名されたわけだ。当時の気持ちをこう述懐する。

「GIホースの手綱がまわってくるなんて、普通はなかなか考えられない事ですからね。当然、嬉しかったです」

 その上で、武史騎手に「馬のクセ」等をリサーチ。レース前の調教で初めてその背に跨った。

「乗る前は『少し難しいところのある馬かな……』というイメージでした。実際に乗ったらやはり決して簡単な馬ではなかったけど、これくらいなら大丈夫という程度。難しさはあるけど、乗りこなせないような悪さは全く感じませんでした」

 こうして暮れの大一番に臨むと、大外16番枠から絶好のスタート。徹底先行策のパンサラッサを行かせて離れた2番手を追走。実質逃げるような形の競馬をすると、直線の入り口では先頭に立つシーンを演出した。

「最終的には5着に敗れたので悔しかったし、満足は出来ませんでした。でも一瞬でも『勝てるのでは?』と思える競馬をしてくれたタイトルホルダーは立派だし、改めて強い馬だと感じました」

【次ページ】 日経賞の時は「次を踏まえた状態」だった

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