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《ヤクルト優勝の裏で熱いタイトル争い》鈴木誠也と首位打者バトル… カープ坂倉将吾23歳が「打てる捕手」に大化け
posted2021/10/27 11:03
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
ヤクルトのセ・リーグ優勝が決まり、10月26日時点で阪神、巨人、中日、オリックス、ソフトバンク、西武がレギュラーシーズン全日程を終了した。今シーズンの週間の振り返りは今回が最終回となる。
そこで投打のタイトル争いも最終盤ということで――主要タイトルの動向について見ていこう。それぞれ各部門の1位と2位、◎は当確。
<パ・リーグ>
打撃部門
・本塁打
杉本裕太郎(オ)32本 レアード(ロ)29本
・打点
島内宏明(楽)96点 レアード(ロ)93点
・打率
◎吉田正尚(オ).339 森友哉(西).309
・盗塁
和田康士朗(ロ)24 源田壮亮(西)24
・出塁率
◎吉田正尚(オ).429 森友哉(西).420
オリックスの杉本は32本塁打を放って初タイトル当確と思われたが、レアードが先週2本塁打。28本のソフトバンク柳田悠岐を抜いた。打点も楽天・島内と3点差。残り3試合で大爆発すれば追いつく可能性が出てきた。
盗塁はロッテの和田と西武の源田が並んでいる。24盗塁でのタイトルとなると2リーグ分立後では最少となるが、ロッテは3試合残っている。オリックスの吉田は2年連続首位打者と初の最高出塁率のタイトルが確定的となっている。
山本由伸がことごとくタイトル確定
投手部門
・勝利
◎山本由伸(オ)18勝 宮城大弥(オ)13勝
・防御率
◎山本由伸(オ)1.39 宮城大弥(オ)2.51
・奪三振
◎山本由伸(オ)206 則本昂大(楽)147
・勝率
◎山本由伸(オ).783 宮城大弥(オ).765
・完封勝利
◎山本由伸(オ)4 小島和哉(ロ)2
・セーブ
◎益田直也(ロ)38 平野佳寿(オ)29
・ホールドポイント
◎堀瑞輝(日)42 佐々木千隼(ロ)34
投手タイトルはすべてほぼ確定している。ほぼタイトル独占状態のオリックス山本由伸は意外なことに初めての2けた勝利。最多奪三振は2年連続、防御率1位は2回目となる。
ロッテの益田の最多セーブは2013年以来2回目。日本ハムの堀は救援転向3年目にしてタイトルを獲得した。