トッププロゲーマーの一日のスケジュールは…？

――競技前は糖質摂取量にも気を使われると仰っていました。

ときど　糖質をとると、眠くなっちゃうんですよね。眠くても寝られないとか、緊張して眠れないっていう状態で大会に出ると、気持ち悪いじゃないですか。そういうのは抜きで大会に出たいので、食事は気をつけるようにしますね。

――お話を伺っていると、平常時でもストイックに過ごしていそうな気がします。

ときど　その時々によりますけど、ゲームやってるのがすごく楽しいので、モニターの前にいる時間はかなり長いですね。

　最近だと9時半頃に起きて、ご飯を食べて、10時頃から前日の調べ物とかして。午前中はみなさんいろいろあって対戦はできないので、そこから自分一人でできる基礎練習みたいなものをやって、12時頃に身体のトレーニングをして、13時ごろにお昼ごはん。最近はインターネット配信もやるので、14時くらいから配信を兼ねた練習。それを夜までやって、都合がつきそうな人に声を掛けて対戦してもらうって感じですかね。

特注コントローラーのヒミツは「ミニ四駆」

――自宅で用いる機材はどんなものを？

ときど　PCにコントローラーを繋げてやってます。コントローラーは専用というか、カスタムしたものを使ってます。持ってきてるんで見ますか？（デイパックから取り出す）

　ガワ（筐体）はありものなんですが、中身を相当カスタムしてるし、こだわってます。ミニ四駆のスペーサーを使ったりして。それを入れると、ボタンを深く押し込めなくなるので、すぐにリリースできるようになるんですよ。そういった“かさ増し”に使えて、なおかつ精度の高いパーツを探していたんですけど、たまたまミニ四駆にハマっていて「これだ！」って。このコントローラーは大会でも使用可能なので、持っていきますね。

――いわゆるスポーツ競技には引退したら監督やコーチ、解説者という行き先があります。eスポーツには、こうしたものはあると思いますか？

ときど　僕自身は、可能な限り現役でやっていきたいなと思っていますね。年齢的なことを言うと、僕より6歳上の方でめちゃくちゃ強い人もいますから。ただ、その人は遠征でちょっとお疲れかなっていう時もあるんですけど（笑）。

　なのでそのあたりは未知数ですね。肉体的な衰えは、そんなに関係ないかもしれません。若い人たちも、そうじゃない人たちもしっかり強いので、とにかくせめぎあってますよ。（前編から続く）