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《セルティックで11試合8ゴール》古橋亨梧が独占取材で明かした“ドリブラー”から“受け手”に変わった理由…「ゴールを決めない男」の覚醒とは? 

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水沼貴史

水沼貴史Takashi Mizunuma

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photograph byGetty Images

posted2021/10/06 17:02

《セルティックで11試合8ゴール》古橋亨梧が独占取材で明かした“ドリブラー”から“受け手”に変わった理由…「ゴールを決めない男」の覚醒とは?<Number Web> photograph by Getty Images

リーグ復帰戦となった10月3日アバディーン戦では、クロスボールに胸で合わせて先制点をマークした古橋亨梧。W杯アジア予選での活躍も期待される

水沼 セルティックは中村俊輔というレジェンドが活躍したクラブとして日本でも知名度が高いクラブですが、現地のサポーターたちも熱狂的ですよね。

古橋 ホーム初戦(8月8日ダンディー・ユナイテッド戦)は満員とまではいかなくても、それでもすごい数のサポーターがいて鳥肌が立ちました。日本でも素晴らしい応援をいただきましたが、自然と笑顔になれるというか、スタジアム中に応援の力がみなぎっている感じがして。ここ数試合はケガでベンチを外れていたので上から試合を見ていましたが、改めてすごい雰囲気だなと思いました。

水沼 ホーム初戦ではいきなりハットトリック。これまたスゴいデビューですね(笑)。

古橋 (ホームスタジアムの)セルティック・パークは満員だと6万人ぐらい。ピッチに足を踏み入れた瞬間にウォーっと迫力が伝わって、勝手に「自分もできるんじゃないか」と思わせてくれますね。

水沼 街でも声をかけられるでしょう?(笑)

古橋 どこに行ってもセルティックサポーターがいるので、嬉しいことにたくさんの方に「写真撮って!」「調子どうよ?」と声をかけてもらっています。買い物に来ているお客さんだけじゃなく、そこで働く警備員さんも仕事そっちのけで撮影を頼んできたり、車を走らせていてもクラクションを鳴らして名前を呼んでくれたり。ユニフォームを私服にしている方が多いので、その辺りの空気感は日本とは違った魅力がありますね。

 つい「ボス」って言っちゃう(笑)

水沼 監督はJリーグでも馴染みのあるアンジェ・ポステコグルー。横浜F・マリノス時代は選手から「ボス」と呼ばれていたけど、スコットランドではどうなの?

古橋 みんな「マネージャー」と呼んでいますね。僕はマリノスでの話を聞いていたので、つい「ボス」って言っちゃうことが多いんですけど(笑)。

水沼 ポステコグルー監督の練習は結構ハードだと聞いてました。

古橋 ハードですけど、今は試合が始まると間隔が中2日しかなくて、リカバリー→調整→試合というスケジュールです。こっちにきてまだ中日に試合がない週を経験していないので、試合が土日だけという日程になったらどうなるんだろうとは思っています。

水沼 マリノス時代、ポステコグルー監督は練習を俯瞰で見るというか、細かいところはコーチに任せるタイプでした。

古橋 それはセルティックでも一緒だと思います。選手とはある程度の距離をとっている感じですね。

水沼 ハイプレス&ハイラインのポゼッションサッカーと呼ばれたり、すごく独特なサッカーを志向する監督。特に立ち位置などは細かい指示があると思いますが、その辺りの戸惑いはなかった?

古橋 ミーティングでその辺りは厳しく言われますけど、みんな戸惑っているというよりも楽しくやっている印象ですね。すごく雰囲気は良いと思います。僕自身もJリーグで対戦していましたし、ゴールに近い位置を任せてもらっているので、そこまで難しいことはないです。前線での守備と動き出し、やることはシンプルなので。

【次ページ】 「駆け引き」を意識させたイニエスタ

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