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レアード辞退…ゴタゴタなメキシコだが、元阪神ナバーロやMLB317発スラッガーも… NPB“再仕官”へやる気満々?〈侍ジャパン対戦国分析〉 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki

posted2021/07/28 06:00

レアード辞退…ゴタゴタなメキシコだが、元阪神ナバーロやMLB317発スラッガーも… NPB“再仕官”へやる気満々?〈侍ジャパン対戦国分析〉<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2019年、阪神所属時のナバーロ。日本との対戦は“再仕官”のモチベーションもあるかもしれないため要注意だ

DeNA在籍経験左腕はコロナ陽性、日本所属の変わり種も

 オリバー・ぺレスは今はメキシカンリーグだが、開幕時はインディアンスで投げていた左腕。通算73勝5セーブという実績ある投手だが、39歳だ。

 ヘクター・ベラスケスは2017~19年までレッドソックスで投げた救援投手。ローテの谷間では先発も務め11勝4ホールド。今季もメキシコではなくアストロズ傘下のAAAで好成績を上げている。まだ32歳と働き盛り。

 サミー・ソリスは196cmの大型左腕。ナショナルズで5勝30ホールドを挙げ2019年にDeNAに入団。緩急の使い方がうまい投手と言われたが、左肩故障でわずか4試合しか投げられず。今季はメキシカンリーグで好成績を上げていた。

 変わり種はセサル・バルガス。MLBではパドレスで7試合0勝だが、今季、ルートインBCリーグ茨城アストロプラネッツに入団し、先発救援で好投。五輪メンバーに選ばれた。日本の独立リーグからの選抜は異例。茨城は世界の野球界に精通した色川冬馬氏がGMとなって、いろいろなルートで外国人選手がやってくるようになった。

 この顔ぶれでは、比較的若いサミー・ソリスとヘクター・ベラスケスに期待がかかっていたが、なんと来日直前の7月19日になって、2人に陽性反応が出た。これからどんな展開になるのか。

阪神にいたナバーロが名を連ねている

<野手> ◎は両打、※は左打ち
<捕手>
 ロマン・アリ・ソリス/33歳 メキシカンリーグ
 30試90打21安4本11点0盗 率.233 OPS.670
 アレクシス・ウィルソン/24歳 メキシカンリーグ
 40試122打29安5本20点0盗 率.238 OPS.714

 ソリスは10数試合だけだがパドレス、レイズでマスクをかぶったことがある。ウィルソンもMLB傘下にいたがA+が最高だった。

<内野手>
 エフレン・ナバーロ/35歳 メキシカンリーグ
 44試142打49安1本24点0盗 率.345 OPS.915※
 エイドリアン・ゴンザレス/39歳 メキシカンリーグ
 43試162打55安6本41点3盗 率.340 OPS.943※
 ライアン・ゴインズ/33歳 ブレーブスAAA
 54試179打46安2本25点2盗 率.257 OPS.692※
 ラミロ・ペーニャ/36歳 メキシカンリーグ
 45試184打59安7本26点1盗 率.321 OPS.886◎
 ダニー・エスピノーサ/34歳 メキシカンリーグ
 26試96打27安4本17点1盗 率.281 OPS.917◎
 アイザック・ロドリゲス/30歳 メキシカンリーグ
 47試181打70安3本20点17盗 率.387 OPS.968

 エフレン・ナバーロは、2019年のプレミア12、アメリカとの3位決定戦で、延長10回タイブレークにサヨナラ中前打を打った。このときは阪神タイガース所属。契約続行はならなかったが、東京五輪でいいところを見せてまたNPBに、と思っているのではないか。

 また、超大物選手の名前もある。

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