熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER

メッシ“34歳初タイトル”にネイマールが号泣のち抱き合いキス 「また一緒にCLで」「負けたのは悔しいけど…」10年超の友情が泣ける 

text by

沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

PROFILE

photograph byAFP/AFLO

posted2021/07/12 17:04

メッシ“34歳初タイトル”にネイマールが号泣のち抱き合いキス 「また一緒にCLで」「負けたのは悔しいけど…」10年超の友情が泣ける<Number Web> photograph by AFP/AFLO

メッシとネイマールは試合中に会話を交わし、笑顔を見せる場面もあった

 チームスタッフと抱き合っていたメッシも、ネイマールの姿を認めた。2人は、ひしと抱き合った。小声で言葉を交わし、ネイマールがメッシの首筋にキスをして、ようやく2人は離れた――。

決勝では無得点も4得点5アシストで当然のMVP

 7月10日夜(日本時間11日午前)、リオのマラカナン・スタジアムでコパ・アメリカ(南米選手権)決勝が行なわれた。

 序盤から、両チームの選手が闘志を剥き出しにして、ピッチ上のあらゆる場所で激しくボールを奪い合う。

 前半22分、アルゼンチンは自陣の深い位置からMFロドリゴ・デパウル(ウディネーゼ)が前方右サイドへ超ロングパス。これを受けたMFアンヘル・ディマリア(パリ・サンジェルマン)が、飛び出してきたブラジルのGKエデルソン(マンチェスター・シティ)の頭越しにループシュートを決めた。

 アルゼンチンは、ブラジルのエース・ネイマールを徹底的にマークする。細身の背番10は、幾度となくピッチに叩きつけられた。後半、ブラジルはアタッカーを次々に投入して決定機を作る。しかし、この大会の最優秀GKに選ばれたエミリアーノ・マルティネス(アストンビラ)の好守もあり、とうとう最後までゴールを割ることができなかった。

 メッシも、ブラジル守備陣に厳しくマークされ、決して最高の出来ではなかった。それでも、チームメイトを鼓舞し、脅威となり続けた。

 この大会で、4得点5アシスト。ネイマールとともに大会MVPに選ばれたのは当然だった。

ネイマール「メッシはこれまで僕が見た中で……」

 1-0で終えた試合後、メッシは「長い間、この瞬間を待っていた。とても言葉では言い表せないほどの幸せを感じている」と喜びながらも、「このチームはまだまだ成長できる」と今後を見据えた。

 一方、ネイマールは「メッシは、これまで僕が見た中で世界最高の選手。負けたのは本当に悔しいが、今は彼を祝福したい」とコメントしている。

【次ページ】 10年超にわたる2人の関係性を振り返ると

BACK 1 2 3 4 NEXT
#リオネル・メッシ
#ネイマール

海外サッカーの前後の記事

ページトップ