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大谷翔平“自ら取り返す”同点二塁打+7回2失点で4勝目 MLB公式「ショウヘイは何でもやっちゃうね」とホメた“バット回収”も【日米50勝】
 

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posted2021/07/07 17:03

大谷翔平“自ら取り返す”同点二塁打+7回2失点で4勝目 MLB公式「ショウヘイは何でもやっちゃうね」とホメた“バット回収”も【日米50勝】<Number Web> photograph by Getty Images

今季最長タイの7回を投げて4勝目を挙げた大谷翔平

 エンゼルスの大谷翔平は現地時間6日(日本時間7日)のレッドソックス戦に「2番・投手」で先発。初回に先制点を奪われたものの直後の第1打席で同点ツーベースを放ち、投げては今季自己最長タイの7回2失点にまとめ、日米通算50勝となる今季4勝目をマークした。

 前回のヤンキース戦での登板はコントロールが定まらず、2/3回7失点の乱調でマウンドを降りた。東地区の強豪レッドソックス打線相手にどこまで修正できるかが焦点だった。

 初回、大谷は先頭のヘルナンデスにいきなり二塁打を浴び、3番の強打者JD・マルティネスに犠牲フライを打たれて1点を失った。ただそれを“すぐに取り返せる”のがリアル二刀流の強みだ。1回裏、先頭のフレッチャーが二塁打でチャンスを作ると、大谷は2球目を巧みに拾ってライト線を破る二塁打であっさりと同点に追いついた。

 さらに大谷を援護したのはこの日マスクをかぶったスタッシ。レフトへと運ぶツーランホームランで一気に逆転に成功したのだ。

「ショウヘイはなんでもやっちゃうね」

 自らを援護し、相棒のキャッチャーからリードをもらった大谷。この日はトータルで4度、先頭打者にヒットを許し、うち3度は二塁打といきなり得点圏に走者を許すシチュエーションに立たされた。それでも初回と6回だけの失点に切り抜ける。球数を89球に抑え、4奪三振ながら無四死球。定まった制球で、要所をまとめた。

 エンゼルスも3-2となった6回裏に2点を加点。2死満塁のチャンスで打席に立った大谷は空振り三振に終わったものの(打撃成績は4打数1安打1打点)、大谷の後を継いだリリーフ陣がレッドソックスの反撃を最終回の1失点にとどめ、5-3で勝利した。

 この活躍に今や“ホメるのが日常風景”となったMLB公式Twitterも反応。相手打者の折れたバットの破片を避けてビックリしつつ、バットを回収して相手に渡した大谷の動画を掲載すると、「ショウヘイはなんでもやっちゃうね」と冗談めかしながらも、好投ぶりを称えた。

 “スーパーな好プレーとユーモラスな珍プレー”が同居する大谷に、米球界も首ったけなのは間違いない。

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