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【中山GJ】“気持ちが途切れた”オジュウチョウサンは6連覇で復権なるか 「仕上がりに関しては言うことはない」

posted2021/04/16 11:00

 
【中山GJ】“気持ちが途切れた”オジュウチョウサンは6連覇で復権なるか 「仕上がりに関しては言うことはない」<Number Web> photograph by Photostud

昨年11月の京都ジャンプステークスでのオジュウチョウサン。中山グランドジャンプに復権を懸ける

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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「障害界の絶対王者」と呼ばれたオジュウチョウサン(牡10歳、父ステイゴールド、美浦・和田正一郎厩舎)が、「復権」を懸けて今週の第23回中山グランドジャンプ(4月17日、中山障害芝4250m、4歳以上J・GI)に臨む。

 オジュウチョウサンは、2016年の中山グランドジャンプから、同レース5連覇を含め障害重賞13連勝を記録していた。

 しかし、7カ月ぶりの実戦となった前走、2020年11月14日の京都ジャンプステークスでまさかの3着に敗れた。

脚をぶつけ、馬の気持ちが途切れてしまった

 単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたオジュウチョウサンは、道中、余裕のある手応えで先行した。首を低くして走り、そのまま楽々障害を飛越する姿はいつもどおりだった。ラスト600m付近でも鞍上の石神深一が手綱を抑えるほどの行きっぷりで、障害コースからダートを横切り、最後の直線に入った。

 先頭に並びかけ、ラスト200m付近に置かれた最終障害を飛越するまでは、誰もがオジュウチョウサンの勝利を疑っていなかった。が、着地してからいつもの末脚を見せることなく、後ろから来た馬にもかわされ、勝ったタガノエスプレッソから1馬身1/4+首差の3着に終わった。

 石神によると、最終障害で脚をぶつけ、馬の気持ちが途切れてしまったのだという。確かに、力尽きて止まったという負け方ではなかった。

 オルフェーヴルやゴールドシップに代表されるステイゴールド産駒には気難しい馬が多い。逆に言うと、気分さえよければとてつもない力を発揮する馬が数多くいるわけだが、オジュウチョウサンにとっても、走っているときの気分というのは、パフォーマンスに大きく影響する要素なのだろう。

【次ページ】 障害界で頂点をきわめ、平地との「二刀流」を目指した

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