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史上最高リベロ・ベッケンバウアーが明かす、「兄のような存在だった」カルロス・アウベルトとの思い出 

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アレクシス・メヌーゲ

アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge

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photograph byAndré Lecoq/L’Équipe

posted2021/01/31 17:02

史上最高リベロ・ベッケンバウアーが明かす、「兄のような存在だった」カルロス・アウベルトとの思い出<Number Web> photograph by André Lecoq/L’Équipe

象徴的なバイエルンとドイツのキャプテンは、効率的でエレガントなスタイルで“アタッキングリベロ”という革命を起こした

ベッケンバウアー もちろんだ。とりわけFF誌のような権威と歴史のある雑誌から称えられたのだから。私自身バロンドールは2度受賞した(1972年と76年)。歴史を振り返ればわかるが、ディフェンダーがこれほどの個人賞を獲得するのは本当に稀なことだ。

変わりゆく「リベロ」の役割

――あなたが引退した1983年から今日までに、リベロというポストはどう進化しましたか?

ベッケンバウアー 実際のところ、リベロというポジションが確固として存在したのは、私がはじめてプレーした70年代の初めから80年代半ばまでだった。それ以前はスイーパーが守備的な仕事に専念するのみで、長いボールを蹴り出すこと(それもしばしばスタンドに向けて)が彼らの役割であり、そのことに誰も疑問を抱かなかった。

 今ではリベロはほとんど見られなくなった。イングランドで行われたEURO96でドイツ代表が、マティアス・ザマーをリベロにおいて優勝したり、2020年の今日もたまに見ることはあるけれども……。

――どうしてそうなったのでしょうか?

ベッケンバウアー 今の4バックシステムでは、守備的MFの1人が2人のセンターバックの間に下がり、最初の展開のパスを送る役割を担う。最近のブンデスリーガでもシュツットガルトでの試合(2020年11月28日、シュツットガルト1-3バイエルン・ミュンヘン)でバイエルンは、コランタン・トリソがジェローム・ボアテンクとダビド・アラバの間に入って、トランジションの場面で攻撃を開始していた。それこそが2020年のリベロの役目だ。

――あなたの時代からリベロの役割が変わったのはどうしてですか?

ベッケンバウアー 私はディフェンスラインに入っても、声やしぐさで守備を組織しながら常に前に行くことを試みた。私の両サイドでは2人のストッパーが守備の仕事に専念し、相手フォワードにマンツーマンマークを仕掛けていた。試合中に彼らがセンターラインを越えることはほとんどなかった。私はそれまで中盤(1966年、70年W杯はミッドフィールダーとして出場)でプレーしていたから、後ろに下がっても明確なプレーのビジョンを持つことができた。

ベストCBが思う「最高のディフェンダー」とは?

――現役時代に最高のディフェンダーだと思ったのは誰でしたか?

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#カルロス・アウべルト

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