令和の野球探訪BACK NUMBER
ドラフト1位候補右腕・伊藤大海、波乱万丈の大学野球を終えて「4年前に考えていた姿に近づけた」
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2020/10/17 17:02
ドラフト1位当確と高い評価を受ける伊藤大海。自身にとっても苫小牧駒澤大にとっても「最後」となる試合を全力で戦い抜いた
「大海さんに憧れてここに来た」
伊藤の姿勢や意志は後輩にしっかりと受け継がれていく。
「大海さんに憧れて僕はここに来ました。気持ちの強さや体の使い方、当たり前とは異なる練習法など大海さんに教えてもらったことを受け継いで、少しでも近づいて、追いつけるようにやっていきたいです」
来春からの新生・北洋大のエースとして期待される2年生右腕の後藤晟がそう語ったように、伊藤の存在感の大きさや残した財産は、彼が卒業し、プロの道へ羽ばたいた後に真価を発揮しそうだ。
退学、再入学という勇気と根気のいる決断を下したが「4年前に考えていた姿に近づくことができました。良い形で(ドラフト会議が開催される)26日を待つことができます」と話すように一点の悔いもない。名前を真っ先に呼ばれる準備はもう万端だ。
【関連写真】伊藤の母校・駒大苫小牧の大先輩と言えば…?
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。