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本田圭佑のSOLTILO、アフリカで何を?
サッカー以外にプログラミングも!?
posted2020/08/16 20:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
(C)SOLTILO
恵まれない子供たちへの支援には、いろいろな形があっていい。
本田圭佑が設立したSOLTILO(ソルティーロ)が展開する「アフリカドリームサッカーツアー」は、機会の創出を提供している。
ケニア、ウガンダ、ルワンダの3カ国で無償のサッカー指導を行なっているものの、スパイクやボールなどの用具提供はしないという。
ただ、各国のエリートサッカーアカデミーに入団できた子供たちには支援をする。これも援助依存にならないために、100%の費用支援はしない。
与えるだけでは夢をつかめない。これが根本にある考え方。
このプロジェクトがスタートして2年8カ月になる。
本田圭佑「どんどん暴れて」
昨年9月に「International Football Development Association」(IFDA)による「Football Heroes Awards」の教育貢献部門においてグランプリを受賞した。日本国内のスクール活動のみならず、このアフリカドリームサッカーツアーが評価されている。
現在、担当しているのがアフリカ統括マネージャーの二村元基、メインコーチの土屋雅人、ともに青年海外協力隊の出身である。2人は自分たちが経験した国際貢献活動を踏まえ、どうアフリカドリームサッカーツアーに落とし込んでいるのか――。
「どんどん暴れて」
この活動を始めるに際して二村が本田から受け取った言葉だ。自分の思いどおりにやってくれていい、というメッセージだと受け取った。
彼は大手スポーツメーカーから2017年2月に転職。ほどなくアフリカの事業を担当することになる。
当時はウガンダ1部ブライトスターズを買収、運営するプロジェクトを会社が進めており、本田も6月に同地を訪問。合意に達したことで9月から運営がスタートした。