話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
1年で戦力外の元プロ選手が開発、
サッカー選手専門マッチングサイト。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byPLAYMAKER
posted2020/06/19 19:30
「PLAYMAKER」の生みの親である三橋亮太氏。自らのキャリアで得たものをサッカー界に還元しようと奔走している。
自分のプロフィールを育てていく。
それは具体的に、どういう仕掛けなのだろうか。
「プロフィールを育てていく、その感覚を楽しんでほしいです。日々の活動や気持ちの変化についてログをつけたり、書くことで自分を内省できたりする。ただ登録してオファーを待ったりチームにコンタクトをするだけじゃなく、日常的に自分を進化させる。プロフィールのアウトプットが進路に繋がるとより面白いかなと思っています」
チャンスを与えるだけではなく、自分の人生を自分の意志で歩む。それを示していければ、PLAYMAKERはマッチングを越えた人材育成の場にもなり、社会に貢献できるサイトに成り得る。三橋氏には、その姿がはっきりと見えているのだろう。
今年はコロナ禍でJ1のトップクラブでさえ、経営基盤を脅かされるような厳しい状況が続くだろう。そのためオフには各クラブが人件費の圧縮に取り組み、質の高い選手がJ3やJFL、地域リーグに流れてくる可能性もあると三橋氏は見ており、最後にこう意気込みを話していた。
「このサイトの一番厚いところは、J3から地域リーグです。オフにJ3への移籍が増えたり、JFLや地域リーグの存在意義が高まると思います。会社を経営している身としてコロナは大きな脅威でもありますが、僕らのサービスにとって大事な局面だと認識しています。
スポーツが必要な存在となれるのかが問われる中、やりたいと思っていることを実現するために風は吹いている。自分と仲間を信じて、混沌とした今の社会を全力で駆け抜けていきたいと思います」