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表紙を飾る中邑真輔で思い出す、
馬場さんの多才ぶりと交友録。

posted2020/06/17 15:00

 
表紙を飾る中邑真輔で思い出す、馬場さんの多才ぶりと交友録。<Number Web> photograph by Essei Hara

大きな体ながら、器用な一面を活かした多趣味、多芸の人だった。世界が混乱した今、馬場さんならどんなふうに乗り切るだろうか。

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

photograph by

Essei Hara

 朝日新聞出版が発行する“お堅い”週刊誌『AERA』の5月25日号を見て、目をパチクリ。表紙を飾っているのは、なんとアメリカのプロレス団体WWEでトップレスラーとして大活躍中の中邑真輔ではないか――。

 中邑は青山学院大時代、レスリング部で活躍する傍ら、美術部にも所属していた。文武両道を実践する類い稀な選手だ。描く絵は抽象画で、個展を開くほどの腕前。赤と黒を基調にしたサイケデリックなコスチュームも、彼自身がデザインするという異能ぶりだ。

 中邑の活躍の拠点はニューヨーク、そしてWWEではヒール役として人気とあって、5月の空の雲間から、ある人の笑顔がぽっかり浮かんできた。1960年代前半にニューヨークでヒールとして大暴れした故ジャイアント馬場さんだ。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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