リスクは常にある。それでも前進を選んだ。

　コロナ禍の世界では、まだ“いつもどおり”とはいかないことのほうが多い。ようやくシーズン再開への道が見えてきたとはいえ、まだ感染拡大が完全に収まったとはいえない中での開催には、常に不安がつきまとう。

　屋内で行われる接触スポーツのバスケットボールは、ほかの競技に比べても感染しやすいスポーツだけに、なおさらだ。

　感染者が出た場合はどう対応するのか。

　同じチームから多数の選手が欠けることになった場合も継続するのか。

　感染した場合の重症化リスクが高いと言われる65歳以上のコーチに対して、特別な対応策を取るのか。

　2カ月以上の長丁場となるなかで、家族の滞在も許すのか。

　どこまでのリスクを許容できるのか。未知の世界に突入する不安は、間違いなくある。それでも、NBAは前に進むことを選択した。