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ハリル電撃解任からちょうど2年。
森保Jへのサポートは十分なのか。

posted2020/04/09 20:00

 
ハリル電撃解任からちょうど2年。森保Jへのサポートは十分なのか。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ハリルホジッチ監督はロシアW杯直前のタイミングで解任された。その衝撃は2年後の今も残っている。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Nanae Suzuki

 あの日、日本サッカー界に、衝撃が駈け抜けた。

 2018年4月9日、日本サッカー協会は立て続けに4つのプレスリリースを発表した。「ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に関する記者会見のご案内」、「ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解除」、「次期監督 西野朗氏コメント」、「新監督 西野朗氏 就任記者会見のご案内」と続いた。

 事実上の解任から新監督決定までを、同日にまとめてリリースしたのはもちろん理由がある。

 2カ月後にはロシアW杯が迫っていたからだ。

ファルカン、加茂、そしてハリル。

 日本代表が世界で戦うことを明確なターゲットとした1992年以降で、代表監督解任は3度ある。

 最初は1994年、ハンス・オフト監督の後任として招かれたロベルト・ファルカン監督がアジア大会準々決勝で韓国に敗れ、8カ月で解任された。

 2度目は1997年10月だ。フランスW杯アジア最終予選の途中で、加茂周監督が電撃的に解任された。中央アジアのカザフスタンで試合を終えたその晩に、岡田武史コーチの昇格が発表された。

 2015年2月には、ハビエル・アギーレ監督が解任された。スペインのクラブで采配を振るっていた当時の八百長疑惑が報じられ、検察の告発が受理されたことで今後の活動に支障をきたす、と判断された。

 ハリルホジッチ監督の契約解除は、加茂監督のケースに類似する。

 フランスW杯アジア最終予選は、'97年9月から11月までの集中開催で、カザフスタン戦の1週間後にはウズベキスタンでのアウェイゲームが控えていた。「このままではW杯出場を逃してしまう」との危機感が、はるか中央アジアでの監督交代につながった。

【次ページ】 なぜW杯開幕2カ月前だったのか。

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