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昨年1番人気で6着の雪辱なるか。
大阪杯の焦点はブラストワンピース。
posted2020/04/03 19:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
今週末は大阪杯(GI、阪神競馬場、芝2000メートル)が行われる。2017年にGIに昇格し、今年で4回目となる新しい大舞台で1番人気を争いそうなのがブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)だ。
実は昨年のこのレースでも1番人気に推された同馬の、ここまでを振り返りつつ、今年に懸ける期待のほどを探ってみたい。
'17年、ブラストワンピースは2歳でデビューした。東京競馬場、芝1800メートルの新馬戦を快勝すると、3歳になった翌'18年、ゆりかもめ賞と毎日杯(GIII)を優勝。重賞勝ちを含む3連勝という華々しいスタートを切った。
最初は「割りばし4本」のような脚。
「最初、イヤリングで見た時は正直、見栄えのしない体つきだと思いました。お盆の時によくみるナスに割りばしを4本さして脚にしたような感じに見えたんです」
大竹調教師はそう言う。ところが2歳の夏に見ると、肉がついてだいぶ変わってきたと感じたという。そして、その印象が誤っていなかった事を証明するようにデビュー勝ちを飾った。しかし、当時は1度使うと疲れが出てガクッとしたので、間隔を開けながら使った。
これが正解だった。先述した通り3連勝。そして、3月24日の毎日杯の次走はまたもじっくりと間を開け、5月27日の日本ダービー(GI)に挑戦した。
このダービーではそれまで4戦4勝のダノンプレミアムに次ぐ2番人気に支持された。そして、ゲートが開くと好位につけた。しかし……。
「よい位置をとれた事でワグネリアンにマークされてしまいました」
結果、外から被され、踏み遅れた。最後はよく追い上げたものの5着に敗れた。