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“石の拳”シカティック逝去。
戦士としての人生と死闘秘話。 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2020/03/25 20:30

“石の拳”シカティック逝去。戦士としての人生と死闘秘話。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

1993年の第1回「K-1 GRAND PRIX」を制覇したブランコ・シカティック。他の格闘家とは異なるオーラを放つ“軍人”だった。

晩年は大の親日家として積極的に活動。

 晩年は母国で警備会社を運営する傍ら、後進の育成にも励んだ。

 大の親日家としても知られ、日本クロアチア協会の常任理事も務め、日本で譲り受けた土佐犬をかわいがりながら飼っていた時期もあったという。

 2017年には自分で育てたキックボクサーや総合格闘家を引き連れ、パンクラスや新生K-1に出場させた。

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 久々に来日した際、チャクリキJAPANが主催したパーティーに招かれ、シカティックと旧交を温めることができたのも懐かしい思い出だ。

 もう63歳になっていたシカティックはすっかり優しい面持ちになっており、大好きなワインについての話になると饒舌だった。

 天国では、ご自慢のクロアチア産のワインを手にかつて拳を交わしたアンディ・フグやマイク・ベルナルドと杯を重ねているのだろうか。

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