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スケートボード、金メダル争い展望。
堀米雄斗とスーパースターの前哨戦。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKYODO
posted2020/02/03 08:00
ストリートスポーツの国際大会「キメラAサイド」で2位に入った堀米。五輪本番で王者・ヒューストンを上回れるか。
「僕の祖母は100%日本人なんだよ」
日本で開催された中ではかつてないほど大規模でハイレベルなイベントを終えて、堀米はこう言った。
「世界のトップのプロスケーターがこんなにも集まった。みんなとやれて楽しかったし、自分の良い滑りもできた。こういったイベントで、色々な人たちにスケボーの楽しさを知ってもらえれば良いなと思うし、新しいスケーターもどんどん増えていくと思う」
3月からは東京五輪の予選大会が再び始まる。
「今年はすごく大会が多い。自分の良い滑りをしてポイントを着実に取って、まずはオリンピックの出場権を獲りたい。もっと自分のスキルを上げて、新しいトリックも増やして、オリンピックも良い状態で挑みたいです」
大会前、「僕の祖母は100%日本人なんだよ」と明かしていたヒューストンも、「今回のコンテストは雄斗や(3位の)ジェイミー(・フォイ)もいたし、とてもアメージングな大会だったよ。雄斗のトリックはクレイジーだったね。この先には東京五輪もある。楽しみだ」と満足そうな笑みを浮かべた。
“前哨戦”で見せた2人のパフォーマンスは東京五輪本番への期待をさらに膨らませるハイレベルなものだった。今夏の楽しみが一層大きくなった。