沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER

2019年最後のGI、2歳王者候補は?
ディープの仔・コントレイルの力。 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

PROFILE

photograph byYuji Takahashi

posted2019/12/27 17:00

2019年最後のGI、2歳王者候補は?ディープの仔・コントレイルの力。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

2戦2勝、どちらも上がり3ハロンは33秒台。この時期にしてコントレイルの能力は際立っている。

ゴールドシップ譲りのスタミナの持ち主も。

 2頭以外に無敗で2勝しているのは、菊花賞馬ワールドプレミアの半弟ヴェルトライゼンデ(牡、父ドリームジャーニー、栗東・池江泰寿厩舎)と、日米オークス馬シーザリオの孫のオーソリティ(牡、父オルフェーヴル、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 ヴェルトライゼンデは、ペースが遅くても掛からないし、ゴール前で他馬に迫られたぶんだけ伸びる根性がある。オーソリティは母系からも父からも、能力と一緒に気性面の激しさを受け継いでいる可能性はあるが、今のところ、それが爆発力に結びついている印象がある。

 そのオーソリティに、新馬戦で首差の2着に敗れたブラックホール(牡、父ゴールドシップ、美浦・相沢郁厩舎)は、次走の未勝利と札幌2歳ステークスを連勝。札幌2歳ステークスでは向正面で早くも騎手の手が動いていたが、4コーナーでかなり距離ロスのある大外を回りながらも突き抜けた。底知れぬスタミナを感じさせる走りは、父ゴールドシップを彷彿させるものだった。

 新種牡馬の父にとって重賞初制覇であったと同時に、2着のサトノゴールドもゴルシ産駒という、派手なデモンストレーションになった。

正月の餅代をなんとか……。

 ここで結論。

◎コントレイル
○オーソリティ
▲ブラックホール

 私はいつも自分の印のとおりに馬券を買っている。そのせいにするつもりはないのだが、有馬記念は無理して印を2頭に絞り、サートゥルナーリアを無印にしたため(▲をつけようか最後まで迷っていた)、馬券は空振りに終わった。

 今回は、印をつけた3頭のがんばれ馬券(単複)と馬連ボックスを買いたい。翌日の東京大賞典の馬券代と、正月の餅代になってくれるだろうか。

BACK 1 2
コントレイル
ワーケア

競馬の前後の記事

ページトップ