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令和元年は「終わりの始まり」?
角界で世代交代は進むのか。
posted2019/12/24 15:00
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
KYODO
令和元年の本場所日程を、去る11月の九州場所で終えた大相撲界。館内を見つめ、1年納めの場所を振り返りながら、ポツリとつぶやくベテラン親方がいた。
「まさに“終わりの始まり”だと思うよ」
満員御礼の垂れ幕は下がるものの、実のところ空席がチラホラと目につく館内。九州場所だけは本州での大相撲熱が伝わり切らないのか、例年、客足が鈍いものなのだが……。親方に「終わりの始まり」という言葉の真意を問うてみた。
「今場所は横綱の鶴竜、大関の豪栄道と高安、栃ノ心やらの上位陣が休場し、都合9人もの休場者が出たよね。故障だらけの“看板力士”たちが不甲斐なく、白鵬に43回目の優勝を許した。お客様に申し訳ないくらいの納めの場所だったじゃないか」