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村田諒太は初防衛戦へ好調&明るい。
作戦は「相手が嫌になるまで殴る」。 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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posted2019/12/21 20:00

村田諒太は初防衛戦へ好調&明るい。作戦は「相手が嫌になるまで殴る」。<Number Web> photograph by AFLO

村田諒太の表情は明るい。しかし好調が勝利を約束する甘い世界でないことは、本人が誰よりもわかっている。

この一戦にかけることが将来につながる。

 村田がこの試合をクリアすれば、いよいよ次のステージを目指すことになる。標的は元ミドル級3団体統一王者で、現在はIBF王者のゲンナジー・ゴロフキン、WBAとWBCのベルトに加え、スーパー・ミドル級のベルトを保持するサウル"カネロ"アルバレスの2人である。

 村田は昨年10月、ラスベガスでブラントにまさかの大差判定負けを喫してベルトを失った。無名のブラントは難敵とは思われず、周囲の目はブラント戦の先にあるゴロフキンとのビッグマッチに向かっていた。

 村田の心にもわずかなスキが生まれ、足元をすくわれた。試合後は引退を考えるほどの大きな敗北だった。

 12日の記者会見で、将来のことを問われた村田は「この一戦にかけないとダメ。ブラント第1戦と同じ過ちを犯さないように集中している」。

 ビッグマッチにつながるパスポートは、目の前の試合に勝たなければ手にできない。村田はその事実を痛いほど知っている。

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