オリンピック名著探訪 「五輪の書」を読むBACK NUMBER

『オリンピックの真実 それはクーベルタンの発案ではなかった』クーベルタンだけじゃなかった五輪復興運動の実相。 

text by

後藤正治

後藤正治Masaharu Goto

PROFILE

photograph bySports Graphic Number

posted2019/11/27 07:30

『オリンピックの真実 それはクーベルタンの発案ではなかった』クーベルタンだけじゃなかった五輪復興運動の実相。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『オリンピックの真実 それはクーベルタンの発案ではなかった』佐山和夫著 潮出版社 2017年刊 1800円+税

 近代オリンピックの父――。フランスの貴族、ピエール・ド・クーベルタン男爵に付与された勲章である。確かに五輪復興にかかわる最大の功労者ではあったが、オリンピック再生の動きはさまざまにあった。

 著者の佐山和夫は、主にベースボール史の発掘を手がけてきた作家であるが、本書では欧州各地を訪れ、証言や原資料に当たりつつ、近代オリンピック成立前後の事情を探っている。

 若き日、クーベルタンはラグビー発祥地、ラグビー校を訪れて感銘を受けるが、スポーツ王国・英国ではオリンピックを冠とする大会がすでにいくつかあった。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 635文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

東京五輪
オリンピック・パラリンピック

他競技の前後の記事

ページトップ