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山口俊「感触はいい」けど大苦戦。
プレミア12、公式球の“落とし穴”。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKYODO
posted2019/11/03 11:30
カナダ戦の2回、3点二塁打を許した山口。本番までに変化球の感覚を修正できるか。
国際試合では環境そのものが激変する。
ドーム球場が多く、スタジアム内でもロッカールームやクラブハウスが整備され、食事などのケアもしっかりしている日本の公式戦から、国際試合では野球をする環境そのものが激変する。ボールの感触も微妙に変わり、グラウンド状態や天候など野球をやる環境も当然、大きく変わってくる。
そこにいかに適応して、通常に近いパフォーマンスを維持できるか。これも国際試合を勝ち抜くための大きな試練である訳だ。
日本が出場するオープニングラウンドのグループBは台湾で開催。5日にベネズエラ、6日にプエルトリコ、7日に地元台湾との3試合が行われ、上位2チームが11日から日本で開催されるスーパーラウンドに進出する。まずはオープニングラウンドの突破が絶対条件だが、試合が行われる台湾もまた湿度70%超えが予想され湿度の高い中での試合が待っている。
そうした違いを乗り越えて世界一を奪回する。2020年の五輪を最終ゴールにした侍ジャパンの戦いが、いよいよ本格的に始まる。