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2020東京五輪は誰を見る?
さくらのヒロインを探せ! 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byAsami Enomoto / Hideki Sugiyama

posted2019/11/01 11:00

2020東京五輪は誰を見る?さくらのヒロインを探せ!<Number Web> photograph by Asami Enomoto / Hideki Sugiyama

守備の要・小野は会社勤務しながらの日々。

 守備を担う小野真由美は今夏、35歳の誕生日を迎えた。北京、リオの両五輪に出場したあと一度引退したが復帰。日本代表にも戻ってきた。現在は会社に勤務しながらの日々で、所属しているチームはない。

「もちろん毎日が不安です。私は週1回ホッケーができればいい方で、ほかの選手は週5、6日は練習している。移動時間やお金もかかります。でも、五輪に出られる価値のほうがはるかに勝ります」

 五輪にかける情熱は、競技に対する思いからも生まれている。

「今までに比べればスポンサーはついてもらっていますが、他の競技に比べると完璧じゃないと思うんです。結果を残せばホッケー界の未来は変わる。これからの子達に絶対にプラスになる。そのためにも金メダルを獲りたい。次の人たちにつなげたいんです」

 自身の、そして周囲の思いも背負いつつ、共通するのは金メダルという目標だ。

 来年に迫った大舞台への決意とともに、彼女たちは歩んでいる。

永井友理Yuri Nagai

1992年5月26日、岐阜県生まれ。両親とも元日本代表というホッケー一家に生まれ、各年代の代表で活躍。リオ五輪前にはスペインリーグへの移籍も経験した。現在は、ソニーHC BRAVIA Ladiesに所属。155cm、53kg。

永井葉月Hazuki Nagai

1994年8月15日、岐阜県生まれ。姉・友理とともにホッケー界のホープとして早くから注目を集める。リオ後はスペイン、オランダで2年間プレーし経験を積んだ。現在はソニーHC BRAVIA Ladies所属。152cm、55kg。

小野真由美Mayumi Ono

1984年8月14日、富山県生まれ。10歳からホッケーをはじめ、中高大といずれも日本一に輝く。大学卒業後も3度の日本リーグ優勝を経験。現在はSOMPOケア(株)の広報部に所属し慶大でコーチも務める。169cm、59kg。

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