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600試合登板、楽天・青山を救った
星野仙一の「稼ぎたくないんかい!」。 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byKyodo News

posted2019/09/26 08:00

600試合登板、楽天・青山を救った星野仙一の「稼ぎたくないんかい!」。<Number Web> photograph by Kyodo News

8月14日のソフトバンク戦で1回を無失点に抑え、通算600試合登板に華を添えた楽天・青山

36歳で、60試合登板を再び達成。

 '18年になると、30歳から取り組んできたトレーニングが実を結ぶ。「ハマってきた」。そう手応えを抱く青山は、この年、勝ちゲームを託され52試合で防御率1.85と、限界説を吹き飛ばした。今年は勝ちゲーム、ビハインド、ワンポイント……展開を選ばず、自身の掲げる通りどこでも投げ、4年ぶりに60試合登板を果たした。

 どこでも投げる36歳。

 目標は今も「1年でも長く現役でいる」こと。歴代でも16人しか到達していない700試合登板に関しては、「投げているうちに近づければいい」と見据える程度だ。

「なんか、野球選手としていろんなものを積み重ねていくことで、人としても前に進んでいるんですよね」

 青山がそう言って、恥ずかしそうに間を置く。そして、ニヤッと口角を上げてボソッと漏らす。

「……多分(笑)」

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