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フロンターレの“主”を狙う田中碧。
トゥーロン優秀選手が増す逞しさ。
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byGetty Images
posted2019/07/14 09:00
フロンターレの中盤はJリーグ屈指の激戦ポジションだ。そこで田中碧は自らの存在価値を示す必要がある。
自分が“主”になってできるように。
今週末、3位の川崎は、首位のFC東京との多摩川クラシコを迎える。負けられない一戦を前にして、鳥栖戦でチームの中核を担う大島僚太が負傷した。もし、この一戦に大島が間に合わなかった場合、田中がボランチの中心を任される可能性が高い。
つまり、田中にかかる期待は大きいのだ。
「どうしても自分より上手い選手がたくさんいるので、そういう選手たちに頼ってしまうところはあると思う。だけど、そこで自分が“主”となってできるようにならないと成長しない。週末に僚太くんが間に合うかわからないけど、そういう意味では自分にとってやらなければいけない時なのかなと思います」
毎日の筋トレによってひと回り体はでかくなった。
あとはプレーでひと回りもふた回りも成長した姿を示していかなければならないだろう。
クラブでも代表でもチームをけん引する男となるために――。
多摩川クラシコ。それは、さらに前へと進むための舞台となる。